景気後退局面にある米国でこれだけの資金が集まるのは不思議な感じがしました。
ただ、よく考えてみると、クレジットクランチは2007年中旬から下旬にかけての起こった事象なので、上半期に募集したファンドが半分として、更にクレジットクランチ前にマーケティングを開始してFinal Closingが下半期というファンドもあるでしょうから、募集金額は前年水準くらいまで積み上がっても不思議ではないのかも知れません。
また、2007年に集まった資金による投資先企業のExit時期には米国経済は景気後退局面からは脱していると思われるので、Exitにはさほど影響がないのかもしれません。

これらを牽引すると目されているのが、ヘルスケア、バイオテクノロジー、代替エネルギー、クリーンテック、インターネットといった分野です。これらは今後の経済成長の牽引役といってもいいかもしれません。
バブル期に失敗したインターネットにもまた投資するのかという気がしないでもないのですが、過去の教訓を活かして、類似ビジネスへの過剰投資が起こらないことを祈ります。
代替エネルギーやクリーンテックは、環境問題や原油価格高騰がクローズアップされることが多い今日には、分かりやすい投資対象だと思います。この分野は米国VCよりも環境問題に敏感な欧州、そして意外にもインド・中国でもVC投資が盛んな分野です。
2008年は、さすがに資金が集まりにくいかもしれませんね。
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