2008-01-29

Siam Heritage(サイアム ヘリテイジ)

新丸ビルにあるSiam Heritage(サイアム・ヘリテイジ)に行ってきました。

職場が丸の内にあったことからランチでは、たまに丸ビル、新丸ビルのレストランに行くことがありましたが、サイアム・ヘリテイジは初めてでした。
会社では、お客さんとの接待に使ったこともあるくらいなので、レストラン内は綺麗に装飾され、眺望がよく、もちろん値段もいいお店。

いろいろいただきましたが、トムヤムクンは特においしかった。辛さと酸っぱさのバランスが良くて、辛さに強くない人でもすんなり飲めてしまうスープだと思います。タイ人がタイの香草をふんだんに使って作った料理は、本場タイで食べたものに劣らない味でした。

美味しかったけど値段相応のお店で、たまに行くにはいいかもしれません。

2008-01-24

集中力

あと1週間で2月になる。

ここ1,2日、なぜか集中力に欠ける。

なぜだろう?

この1週間でしかできないことがある。
一生でもう巡っては来ない時間のはず。

賢く、がむしゃらに。
あと1週間だ。

2008-01-23

今日の東京は雪でした。
結構な降りっぷりにびっくりしました。
でも、初雪は実は1/16だったようです。

東京で雪というと、ちょうど2年前の今頃に少し遅い正月休みを取って海外旅行をした際に、出発日に雪に降られたことを思い出します。
成田に向かうまでは結構軽く考えていて、まあそんなに積もらないだろうし滑走路に除雪剤をまけば離陸できるだろうと思っていました。
結果は、出国手続きをした後に欠航が決まり、出発ロビーの床で1泊。。26時間の遅延。
その時初めて知ったのは、滑走路に雪がなくても飛行機の翼に雪が積もっていると飛べないこと。そして、翼の除雪に1機1-2時間かかり、除雪の順番の決定権はなんとJALが持っていること。

また、航空会社と航路にもよりますが、パイロットには連続何時間以上は乗務でいないという労務上の規定があり、遅延が長引くと滑走路が開いて航空機の準備ができてもその日は飛ばないという事態が起こります。
私が乗ったAir Indiaは、パイロットが機を降りた後もあたかもその日に出発できるかのような発表をして、それが後で乗客にばれて大騒動になっていました。

ある意味貴重な経験をしました。

今日の雪の降りっぷりは、2年前成田空港の出発ロビーから見た雪に重なって見えました。

2008-01-22

Yahooがレイオフ実施?

Yahooが数百人規模のレイオフを実施するかもしれません。

正式発表によるものではないので、具体的にどの規模で実施するのか詳細は不明ですが、従業員14,000人の10-20%規模となるという憶測も飛び交っているようです。

レイオフを伴う事業再編の目的は、適正水準を越えて拡大した事業の是正、急速な事業環境の変化に対応するための施策などであり、人員削減を行わないと事業の収益性の改善ができないところまできている状況の裏返しですから、どちらかと言うと成熟産業におけるリストラという意味合いが強いように思います。
実行されれば、バブル崩壊以来初のレイオフとなります。現在も世界同時株安が進行している真最中ですが、今回は業績悪化によるものですのでバブル崩壊後に実施したレイオフとは異なる状況にあると思います。ポータル事業自体がスタートから15年程度でもう成熟期を迎えているのかもしれません。


Yahooは、検索エンジンではGoogleに圧倒され、MySpace、Facebookに代表されるSNSの出現によりトラヒック量がポータルからSNSへ移動していることに起因して広告収入が減少するという厳しい事業環境下にある。ユーザを集められて、そのユーザの属性、嗜好などを分析できているサイトに広告が集まるのは普通ですよね。

ポータル事業とは異なるアプローチのWebの存在によって、Yahooの収益が圧迫されている。広告収入モデルという切り口から見ると、提供されているサービスはユーザを集めるためのものでしかなく、しかも提供される機能はお互い侵食しあって現在ではほとんど変わらない状況。サービスの垣根は、ほとんどないと言っていいでしょう。

ポータル事業のあり方、存在意義を問われる時期に差し掛かってきているのかもしれません。

Venture Capital Raise $29.4B in 2007

米国のVenture Capitalが2007年に募集したファンド総額が2001年の$40.6B以来最高額の$29.4B(前年比11%増)に達したそうです。あくまでに募集額なので、今後(一部は投資済みかもしれませんが)投資される金額をあらわしています。

景気後退局面にある米国でこれだけの資金が集まるのは不思議な感じがしました。
ただ、よく考えてみると、クレジットクランチは2007年中旬から下旬にかけての起こった事象なので、上半期に募集したファンドが半分として、更にクレジットクランチ前にマーケティングを開始してFinal Closingが下半期というファンドもあるでしょうから、募集金額は前年水準くらいまで積み上がっても不思議ではないのかも知れません。
また、2007年に集まった資金による投資先企業のExit時期には米国経済は景気後退局面からは脱していると思われるので、Exitにはさほど影響がないのかもしれません。

いずれにしてもベンチャー市場だけは活況であるように映りますね。
これらを牽引すると目されているのが、ヘルスケア、バイオテクノロジー、代替エネルギー、クリーンテック、インターネットといった分野です。これらは今後の経済成長の牽引役といってもいいかもしれません。

バブル期に失敗したインターネットにもまた投資するのかという気がしないでもないのですが、過去の教訓を活かして、類似ビジネスへの過剰投資が起こらないことを祈ります。

代替エネルギーやクリーンテックは、環境問題や原油価格高騰がクローズアップされることが多い今日には、分かりやすい投資対象だと思います。この分野は米国VCよりも環境問題に敏感な欧州、そして意外にもインド・中国でもVC投資が盛んな分野です。

2008年は、さすがに資金が集まりにくいかもしれませんね。

2008-01-17

BEA Systems買収へ

ミドルウェア開発のBEA SystemsがOracleに買収されることが決まったようです。

この案件は、2007/10にOracleがBEAに買収を持ちかけて、その際は1株$17の提示価格が低いことを理由にBEAが断り、今回提示価格を1株$19.38に引き上げて、話しがまとまったという経緯。

Oracleとしては、ミドルウェアのパイオニア的存在のBEAを手に入れることで、その顧客と優秀な技術者を取り込み、ミドルウェア分野で括弧たる市場地位を確立することができる。また、競争の激化による業界再編の流れの中で市場シェアを失いつつあるBEA自身も買収に関しては前向きに捉えてたので、価格の折り合いがつけば思惑は一致する。なお、買収総額は$8.5Bとなります。

Oracleは過去3年間で$30Bの資金を投じて、PeopleSoft、Siebel Systems、Hyperion Solutionsなどを買収して事業成長を図ってきました。Oracleは、企業が必要とする全てのソフトウェアを自前で提供することで付加価値を創出することを目指していて、今回の案件もそのロールアップ戦略の一環という位置づけでしょうか。

ちなみにBEAは、米国PEファンドWarburg Pincusが起業時から支援した企業。Warburg Pincusは、PE業界で40年以上の投資実績のある老舗ファンドで、Venture CaptalからGrowth、Buyoutまで全ての投資ステージを手掛ける優良ファンド。最近では、2007/5にコンタクトレンズのBausch & Lomb(ボシュロム)を買収しています。


昨年末にIDGは、2008年のIT投資の予測を発表しています。
2007年が全世界で6.9%、米国で6.6%だったのに対して、2008年は全世界で5.5%-6%成長、米国では3%-4%成長と投資は減退していくという予測となっています。米国の落ち込みが激しいのは、サブプライムローン問題に起因する景気減退と原油価格の高騰を織り込んだことが理由に挙げられています。
米国は既に景気後退期に入っていて、その余波が欧州にも波及するとの見方をする向きがあります。そうなると景気回復に向かうには、2009-2010年くらいとそれなりに時間がかかるはずで、それと歩調をあわせるようにIT投資は停滞することになるでしょう。


BEA以外にSun MicrosystemsによるMySQLの買収(買収価格$1B)が発表されました。
業界の再編とIT投資の減退。
カスタマイズやメンテナンスが必要のないパッケージ化が進み、将来的にはSIerの存在価値が小さくなっていくような気がしてなりません。

2008-01-15

EMIのリストラ

EMIで1,500人規模のレイオフがあるみたいです。
全社員数が5,500人なので、30%程度に相当します。

EMIは、今回のリストラを通して、傘下のレコード会社の清算もしくは統合、新人アーティストの発掘に注力してCDのレコーディング部門は縮小するなどの対策をとるようです。その一環として大量のレイオフが実施されるわけです。

EMIは、2007/5に英国バイアウトファンドTerra Firmaに£3.2B($6.4B)で買収された企業。Waner Musicも最後までBidしていたようですね。EMIのみならず大手レコード会社はCD販売の低迷により軒並み減収となっている厳しい事業環境にさらされている。EMIのアルバム売上も対前年比で▲9.4%と芳しくない。

そんな会社の買収価格は直近EBITDAの18.5倍だそうです。この頃の平均が9.0-9.5倍程度だったと記憶していますから、だいぶ高い設定だと思います。
2007/8の米国サブプライムローン問題に端を発した信用収縮が始まる前の時期でDebtの調達環境が良好であったことに加えて、産業全体が低迷している中でのTurnover案件であったことがその背景にはあるのではないでしょうか。
Bain Capitalに代表されるコンサルティンアプローチが得意なバイアウトファンドは、事業再編、事業の効率化を通して事業の改善を図り、主にEBITDAの改善、負債の圧縮により企業価値の向上を図ります。案件によっては大型リストラを前提として業界平均よりも高いMultipleで買収する事があるようです。

この案件は、簡単にリターンを創出できるような環境にない気がします。
iTuneやImeemなどの出現により"音楽を聴く=CDを買う"という既成概念が崩壊しつつある産業動向に加えて、米国の景気低迷が及ぼす世界経済への影響により、経営改善の難しさとExit環境の悪化が18.5倍という高いMultipleに重く圧し掛かってくるように思います。
また、Terra Firmaの過去の投資案件を見ると音楽産業やそれを取り巻くIT産業に関連する案件が見られす、EMIに関する業務改善能力に疑問が残ります。

EMIを含めた音楽産業の動向は継続的に見ていきたいと思います。

びゅうプラザの待ち時間

日帰りスキーのチケットを買うべくびゅうプラザに行ったところ30分も待ちました。。行き先のスキー場、乗車する新幹線、日付全て決まっているので、あとは窓口でチケットを発券してもらうだけなのに30分待たされるとかなりげんなりします。

30分間やることもなかったので、なんでこんなに待つのかを考えていました。まあ、暇つぶしですね。

1.窓口の対応スピード
人によって作業速度は異なるとは思いますが、どの人も普通に対応していたので特に問題はないように思えました。

2.オペレーションの問題
ようやく自分の番になって、必要事項を伝えて発券してもらうだけでしたが、チケットをもらうまで10分以上かかりました。窓口の人はてきぱき作業をしてくれていたので、担当者に起因しない業務のオペレーションに問題があるのかもしれません。購入条件が全て決まっている際の接客に10分以上かかるのはちょっと時間かかりすぎな気がします。改善の余地があるかと思います。
なお、待っている間に予め購入商品を聞いておくというオペレーションは素晴らしいと思いました。

3.客側の問題
窓口でパンフレットをめくりながら、旅行プランを考えている人。
こういう人って結構いる。
なぜあらかじめ考えておかないの??
そんな人を見ながら気づいたのですが、びゅうプラザって旅行代理店なんですよね。みどりの窓口でチケットを購入する感覚でいたので、余計にいらいらする。でも、旅行代理店だから、例えばHISに行って飛行機の空席状況と価格と自分のスケジュールを見比べて、どうするのかを悩んでいるという状況がびゅうプラザでも発生する。とはいえ、パンフレットに目を通して、ある程度のプランを立ててから窓口に行って欲しい。

4.開示情報の不足
びゅうって、JRバスを使ったプランや宿泊プランなど多くの商品を扱っていて、新幹線は取れるけどホテルが取れないとか、その日は新幹線が満席で翌日なら空いているとか、窓口で聞かないと分からない情報が多くて、下調べをしていても決めにくい状況が往々にしてある。
Webでホテルの空室状況を開示してあれば、1組当たりの対応時間がもっと短くて済むように思える。

5.びゅうプラザの選択
そもそも東京駅のびゅうプラザに行ってしまったことが間違いかもしれません。ハブ駅のため客が多いことに加えて、相談ベースで窓口に来る客が他の駅より多い気がします。
東京駅より利用者が少ない自宅から最寄の駅で買うべきでした。


前から気づいてはいたものの、せっかちな人間だなって改めて思いました。

2008-01-13

都電荒川線の旅

初めて都電荒川線に乗車してみました。

都電荒川線は、三ノ輪橋から早稲田まで12.2kmをつなぐ路面電車。
大学時代から乗ってみたいとは思っていたものの、乗っても目的地がなくて乗らずにいた電車です。今日は、TOEIC受験会場となっていた母校へ都電で行ってきました。

たった1両編成の電車。
出発する時に鳴るベルの音がJRの電子音と違って心地よい。
住宅地の間をゆっくり走るから時間が掛かる。
でも街並みを眺めながらのんびりした気分になれる趣のある電車です。

肝心のTOEICは、思ったよりヒアリングが出来なかったのがショック。。
たぶん米国以外の発音での出題で聞き取りにくい気がする。話すスピードが同じだとすると、聞き取りやすさが問題によって違いすぎるから。まあ、それも実力か。。

今年は英語力向上も目標に掲げているから、これを糧にがんばろう。

2008-01-09

Plaxo売却へ

Plaxoが事業売却先を探しているようです。

Plaxoはアドレス帳にある友人の更新情報を自動でアップデートしてくれて、Outlookやその他Webのスケジュール管理を一元管理できるサービスを提供しており、最近SNS事業を始めた企業です。
アドレス帳を自動更新してくれるサービスは、転職頻度が米国より低い日本人にとってはそんなにありがたいサービスには思えなかったりしますが、人間関係を蜜にする情報ハブサービスとして米国ではそれなりに需要があって、有力VCも注目している企業。

[資金調達]
Ser.A Nov '02 $3.8M Sequoia
Ser.B Jun '03 $8.5M Globespan
Ser.C Apr '04 $7.0M Cisco
Ser.D Feb '07 $9.0M Duff Ackerman & Goodrich
その他エンジェル投資家:Ram Shriram(GoogleのBoardメンバー)、Timothy Koogle(Yahooの前会長)

投資銀行のRevolution Partnersを雇って売却先を探しているようですが、$100Mの資金が必要となるそうです。
ちなみにMySpaceは$580MでNews Corporationに2005年7月に買収されています。正確にはMySpaceの親会社が買収されていて、MySpace自体の価値はWikipediaによると$327Mになるそうです。時期はずれますが、2006年8月にMySpaceの登録者数が100万人に達しているので、登録者数当たり*$3.27で買収されたことになります。
Plaxoの登録者数が15万人なので、MySpaceと同様に評価されると仮定した場合、Plaxoの企業価値は$49Mとなる。投資したVCの投資倍率も0.5倍前後(ラウンド別のValuationの違いを無視してVCの持分合計を仮に30-40%とした場合)となり、失敗案件となる可能性が濃厚か。

*SNSのような事業を登録者数単位で評価するべきかは分かりませんが、登録者数と広告収入はある程度はリンクしているという前提で考えてみました。

Plaxoは創業から6年経過していることに加えて有力VCが支援しているにも関わらず営業利益が赤字。Webビジネスで儲けるのはかなり厳しい時代なのかもしれません。

2008-01-06

決断力

将棋棋士の羽生喜治さんの"決断力" を読んでみました。

羽生棋士が20歳代で7冠挑戦という話題でTVで取り上げられていたのを見かけたのが最初で、寝癖頭で将棋会場まで徒歩で向かう姿が印象的でした。実際の戦績は、1994年に6冠を達成し、1995年に7冠に挑戦するも谷川王将に負け、翌年1996年に再挑戦して7冠達成。

自分自身が将棋を指していれば、対局に関してもっと面白く読めたのではという感想ですが、羽生棋士が対局に際しどんな葛藤の中で勝負しているのかを垣間見ることが出来ました。

膨大な情報と多くの選択肢の中からなんとなくこれかなって思う直観力とその直感を冷静に検証する力、そして見切りをつけ選択する力、その一連の連鎖が決断力となる。直感の礎になるのが経験であり、直感が本質を見抜く力につながっていく。経験とそれによって得た知恵、論理的に積み上げていく力だけでは決断をすることはできなくて、最後は決断した結果を受け入れる勇気がいる。だからそこ、シンプルに考えて正しいと思ったことに素直に従うことが大事。

人生に大きな影響与える場面ではみなが熟考し決断してるという認識を持っていると思うが、人は日々小さな決断を下しながら成長し、現在の自分があるような気がする。どの本を読むのか、どの映画を観るのか、大人数のパーティーのような飲み会で誰と話しをするのか・・・。
その選択の中で自分の交友関係作られ、考え方が変わったりと実はかなり重要なことをなんとなく決断してきたようにも思える。


”決断するときのよりどころは自分の中にあり、厳しい局面での決断にはその人の本質が出てくる”
”プレッシャーはその人の持ってる器に対してかかってくるものだ”

耳の痛いコメントですが、経験を昇華させ推進力に変える努力と自分をさらけ出す中で単純によいと思える選択をしていきたい。

2008-01-05

初滑り

例年より少し遅い初滑りに行ってきました。
いつもの石打丸山スキー場。中斜面以上のゲレンデが多くて好きなゲレンデです。

年が明けて雪がたくさん降って前面滑走可、しかも今日は快晴!
バーンは板が雪面を捉えやすいコンディション。最高です。
前日にDVDを見てイメージを高めていたかいあって、快調に滑走することが出来ました。


遠くまで澄み渡った空は雪をまとった越後山脈を美しく映す。
ビール、うまかったなー。

爽快な気分になれた1日でした。

2008-01-03

渋谷ではたらく社長の告白

少し前の本になりますが、渋谷ではたらく社長の告白を読みました。

著者の藤田社長というと、奥菜恵と結婚、そして離婚で有名ですが、個人的にはもう少し早い段階で存在を知っていました。
就職活動でインテリジェンスの面談を終え、人材開発室長(という肩書きだった気がする)と話しをしているときに、「実はインテリジェンス出身者が起業して先日上場したばっかりなんだよね。最年少上場は逃しちゃったけど、まだ26歳なんだよ。会社入って1年もしないうちに起業してるからすごいよな。」という話しを聞いたのが最初。インテリジェンス自身が上場して間もないベンチャー企業と呼んでいいような規模だった時期に、そのインテリジェンスから更に起業とは・・・その当時は単純にすごいなっていう印象でした。

起業の際に具体的な事業内容を決めずに独立したとは驚きでした。しかし、それをカバーできるだけの類稀なる営業力と決断の速さと行動力、それらを支える努力。営業代行からスタートと米国のベンチャーとは創業スタイルが異なるもの現在ではネット広告業界で確固たる地位を確立している企業に成長している。また、インターネットバブルの潮流を若くして経験している地力のある経営者なのでしょう。
”決断した後に行動しながら考える”、確かに危うさはあるかもしれないが、行動力の源泉だと思う。考えすぎて決断できないより、決断して仮に失敗してもそこからの新しい展開を経験し、成長の原動力に変えていける。そして、事業を成長させる上で重要な役割を果たす人との出会いがある。自らいい循環を作り出している。

上場直後にバブルが崩壊、株価が急落していく中で会社が崩壊しそうになったこと、株主への対応などを読んでいる際に、比較的短期的な視点での経営結果を求める株主よりも中長期的な結果を求める安定株主を嗜好することを理由に非上場化する企業が米国で最近増えていることを思い出して妙に納得してしまいました。

読みやすい本だけど、結構ためになりました。

2008-01-02

カフス

今年は初売り初日に買い物に出かけてみました。
セールって人も商品も全てが溢れかえっていて得意じゃないのですが、欲しい物がある程度決まっていたので、がんばってみました。行ってみたら予想通りの混雑ぶりで。。

買う予定ではなかったにも関わらず買ってしまったのがカフスボタン。
もちろんカフスなんてセール対象ではない。大量に売れる類の物ではないから少量生産で価格も割高。しかし、持っているシャツの数枚がカフスシャツなので、前々からもう1、2つは欲しいなって思っていた物。あまり派手すぎてビジネスに向かないものや単体ではいいなって思えてもシャツとの相性を考えると使いにくそうなものもあったりして、どれがいいのか結構悩みました。

カフスだけではなく時計やペン、ノートパッドなどビジネス小物にちょっと凝ってます。凝り始めたのは周囲の環境の影響もありますが、心なしかテンションあがるし、いいことかもしれない。

シリコンバレー精神

"ウェブ進化論"を書いた梅田望夫氏の”シリコンバレー精神 -グーグルを生むビジネス風土”を読んでみました。

シリコンバレーと呼ばれる場所起こっていたこと、米国ネットバブル崩壊に対する考察が分かりやすく記述されています。米国のネットバブル期をリアルタイムに過ごし、その中でベンチャー企業がどう興ってどう沈んでいったのか、すばらしい洞察力だと思う。2000年頃の米国に似た状況にあると言われている現在の中国を考える上で非常に役立ちました。

中国の高い経済成長を背景として多くの起業家がベンチャーを起こし、それらを支援する多くベンチャー・キャピタルが中国に参入してきている。中国VCは、中国ローカルVC、中国政府系VC、海外VCの大きく3つに分類され、中国でのVC投資の活況を裏付けるように各VCのファンドサイズは年々増加し、投資時のValuationも上昇を続け、特に中国本土・香港の株式市場が好調に推移していることを反映してPre-IPO案件は直近EBITDAの20倍以上の価格が普通につくような異常とも思える状況が続いている。多くの資金が中国に集まり、投資価格が高騰している、確かにネットバブルを彷彿とさせる状況で危うさを感じざるを得ない。

一方で、2000年頃米国との違いもある。中国の経済成長率は11%を超える高成長を継続し、GDP世界第4位に達し経済大国といえる水準まで成長している。しかし、その成長が過剰投資と輸出に支えられていて、加えて沿岸部と内陸部の経済格差という歪な形での成長となっている。中国経済は、構造的な問題を解消した上で内需拡大による適正な成長が求められていて、産業としてはITに限らず製造業やサービス業といった伝統的な産業に至るまで経済の底上げが必要となる。その経済環境を背景にVC投資も50%以上がIT以外の産業となっている。

また、投資先企業の事業内容を見てみると、米国でのVC投資とは異なり、米国を中心した他国で成功しているビジネスモデルを中国で展開するような事業が多いような気がする。Baidu、Alibaba、Taobaoを始めとしてどこかで見たことのある事業という印象である。もちろん、成功モデルを導入することで事業としての検証を省くことが出来るのは、全ての分野の後進国の特権とも言える。その結果、Seed Stageでの投資よりもMiddleからLater Stageでの投資が多く見られる。

中国・香港市場の過熱はいずれ調整されはずだが、もし中国経済がソフトランディングに成功するならば、実需に基づく事業を展開するベンチャー企業は株式市場の影響をあまり受けずに成長するはずで、中国の一人当たりのGDPが先進国並になるまでは成長が続くものと考える。

心が変われば

心が変われば態度が変わる
態度が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
運命が変われば人生が変わる


これってヒンズー教の教えらしいですね。
好きな言葉の1つです。

人生を変えたい。

2008-01-01

2008年抱負

今日から2008年です。
浅草寺に初詣に行ってきました。浅草寺は東京都内最古の寺院で、現在の雷門は松下幸之助が病気平癒に報恩して寄進したものだそうです。浅草寺は初詣以外でも御参りをする機会が多かったので、いつも通りというか自然と浅草寺になりました。

2007年は従前とは異なる環境に身を置いた変化の年で、この環境で自分がやっていけるのか、適性はあるのか、面白いと思えるのかを試す1年だった。新しいことにチャレンジしたことへの充実感に加えて、市場形成や事業成長に対してPEの果たす役割のダイナミズムを感じながらその面白みの一端を知ることができたことは大きな収穫だったと思う。
また、これからの10年は自分の人生の中でも重要な時期に当たる気がする。何事にもチャレンジしやすい時期だし、ここでのがんばりが人生全体の満足度に大きく寄与する気がするから。
今年は去年を含めたこれまでの経験を踏まえて自分の方向性を定める1年にしたいと思う。今年の目標は、"2008年を飛躍の年とする"こと。 そのためにすることは大きく3つ。

(1) 自分の核としたいものを明確にする
ビジネスに対してどういった側面からアプローチしていきたいのか、それはなぜなのか、その中での自分の立ち位置はどこなのか、自分自身と向き合ってきっちり分析をして必ず行動を起こすこと。

(2) 自己改革
全てに対して一生懸命取り組むこと。
オープンマインドを心がけ自ら人間関係を構築していくこと。

(3) ビジネススキルの向上
証券アナリスト取得と英語力Upに注力。

今年は絶対に最高の1年にする。