2008-01-17

BEA Systems買収へ

ミドルウェア開発のBEA SystemsがOracleに買収されることが決まったようです。

この案件は、2007/10にOracleがBEAに買収を持ちかけて、その際は1株$17の提示価格が低いことを理由にBEAが断り、今回提示価格を1株$19.38に引き上げて、話しがまとまったという経緯。

Oracleとしては、ミドルウェアのパイオニア的存在のBEAを手に入れることで、その顧客と優秀な技術者を取り込み、ミドルウェア分野で括弧たる市場地位を確立することができる。また、競争の激化による業界再編の流れの中で市場シェアを失いつつあるBEA自身も買収に関しては前向きに捉えてたので、価格の折り合いがつけば思惑は一致する。なお、買収総額は$8.5Bとなります。

Oracleは過去3年間で$30Bの資金を投じて、PeopleSoft、Siebel Systems、Hyperion Solutionsなどを買収して事業成長を図ってきました。Oracleは、企業が必要とする全てのソフトウェアを自前で提供することで付加価値を創出することを目指していて、今回の案件もそのロールアップ戦略の一環という位置づけでしょうか。

ちなみにBEAは、米国PEファンドWarburg Pincusが起業時から支援した企業。Warburg Pincusは、PE業界で40年以上の投資実績のある老舗ファンドで、Venture CaptalからGrowth、Buyoutまで全ての投資ステージを手掛ける優良ファンド。最近では、2007/5にコンタクトレンズのBausch & Lomb(ボシュロム)を買収しています。


昨年末にIDGは、2008年のIT投資の予測を発表しています。
2007年が全世界で6.9%、米国で6.6%だったのに対して、2008年は全世界で5.5%-6%成長、米国では3%-4%成長と投資は減退していくという予測となっています。米国の落ち込みが激しいのは、サブプライムローン問題に起因する景気減退と原油価格の高騰を織り込んだことが理由に挙げられています。
米国は既に景気後退期に入っていて、その余波が欧州にも波及するとの見方をする向きがあります。そうなると景気回復に向かうには、2009-2010年くらいとそれなりに時間がかかるはずで、それと歩調をあわせるようにIT投資は停滞することになるでしょう。


BEA以外にSun MicrosystemsによるMySQLの買収(買収価格$1B)が発表されました。
業界の再編とIT投資の減退。
カスタマイズやメンテナンスが必要のないパッケージ化が進み、将来的にはSIerの存在価値が小さくなっていくような気がしてなりません。

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