2007-07-29

Barcelona(バルセロナ)

この旅の最後の訪問地、バルセロナです。
最大の見所は、”サグラダ・ファミリア聖堂”を始めとしたガウディ建築の数々です。
サグラダ・ファミリアは、1882年の着工以来100年以上経過した現在もまだ建築中という大作。サグラダ・ファミリア駅を降りるとすぐそこにあります。そびえ立つ4本の鐘楼に圧倒されます。
チケットを買うべく入口に回ると、”60分待ち”の案内が。。やっぱり混んでるのかなって思ったらそうでなくて、どうやら勘違いだったようで、すんなりチケットが買えました。音声ガイド(英語:日本語はありません)を借りていよいよ内部に入っていきます。中央部が工事中の為、規制されていて狭かったこともあり、人が多いという印象です。内部はそんなに見るところがないので、鐘楼に上がるエレベーターに並ぶことにしました。音声ガイドを借りるときに教えてもらった奥のエレベーター(ガウディが完成させた東側の鐘塔)が比較的すいてます。上ったら鐘塔の中を下っていくだけです。途中にいくつかテラスのような場所があって、そこからはバルセロナの街を見ることが出来る。サグラダ・ファミリアを見て一番よかったのは、外から鐘塔を見上げたとき。石で表現するには難しすぎるほど細かなデザインが施されています。

宿泊したオスタルから近かったので、ピカソ美術館に寄ってみたのですが、100人以上並んでいたので諦め、バルセロナはガウディ建築巡りとしました。
どの国に旅してもそうだが、なるべく自分の足で歩くようにしている。自分の足で歩くと土地勘が出てきて、いろんな楽しいことに出会えたりする。バルセロナは、マドリッドに負けないくらい観光客が溢れている街だが、少し路地に入ると地元の子供が遊んでたりする。ちょっとほっとした気分になれる。 だからまた路地に入ってみたくなる。

サグラダ・ファミリア聖堂以外に”カサ・ミラ”、”カサ・バトリョ”、”グエル公園”に行ってきました。
カサ・ミラ、カサ・バトリョの両方ともバルセロナの街中に溶け込んでいて、歩いていると突然目に入ってくる。明らかに他の建築物とは違って異彩を放つ。カサ・バトリョは、テーマが海らしく曲線が美しい建築物でした。
カサ・ミラとカサ・バトリョは近くにあって歩ける距離だったのですが、この辺りは京都のように碁盤の目になっていて、どうやら1本道をずれて歩いてしまったようでなかなか見つけられませんでした。結局バルセロナ大学の女子大生が道を英語で教えてくれました。スペインで空港以外でこれだけ英語を話せる人に出会ったのは初めてだったのと、その親切さがうれしくて、東京で困っている外国人を見かけたら助けてあげようと思った瞬間でした。

グエル公園には、地下鉄と徒歩で行ったのですが、結構遠いのでバスを使った方が楽かもしれません。ただ、途中のバルで一休みをしながら向かったので、苦にはならなかった。その眺望は最高で、バルセロナの街を一望できる。さっきまでいたサグラダ・ファミリア聖堂も近くに見える。旅を締めくくるにはいい場所だなーって思える場所。
バルセロナのホテルは、供給不足なのか、旅行した季節が激しくハイシーズだったのか、週末だったせいなのかはよく分かりませんが、安宿に至るまで満室が多い。特に夜バルセロナに到着する場合、予約していないと悲惨なホテルに30ユーロ以上払うことになります。18時過ぎに着いてホテルが見つからず、結局トイレ・バス共同で窓なしの部屋に35ユーロ払いました。コストパフォーマンスは滞在中最低です。翌日は、別のホテル探しからスタートです。Hostal Operaのダブルが運良く空いていたので、この旅行最後の夜はゆっくり寝ることが出来ました。

そして、2週間ぶりの日本へ。

2007-07-28

Roma(ローマ)

フィレンツェの次はローマです。
ローマには2泊しましたが、1日をナポリ観光で使った上にヴァティカン市国も見てるため、ローマ自体を見る時間は本当に限られてしまいました。
テルミニ駅付近のホテル(Hotel Ascot)からナイアディの噴水がある共和国広場・大統領官邸を見ながら"トレビの泉"まで歩きました。昼ぐらいの時間で既に大量の人達がトレビの泉を訪れていました。さすが観光立国のイタリアです。猛暑とあまりの人多さに肩越しにコインを投げる気力すら奪われてしまいました。
そのままスペイン広場に徒歩で向かうが、トレビの泉からは坂道を登る形になるため実際の距離以上に辛かった。時間がなかったので、途中のPizzeriaで買ったピザをかじりながら、スペイン広場へ向かう。歩いた道が1本ずれていたみたいで、スペイン階段の上に出てしまいその階段を降りて舟の噴水まで到着。うーむ、意外と普通。。特にがんばって歩いた割には普通すぎる。オードリー・ペップバーンが降りた階段という以外の価値はあまりないかもしれません。

次にネプチューンの噴水・4大河の噴水・ムーア人の噴水の3つ噴水で有名なナヴォーナ広場に行ってきました。見所の1つの4大河の噴水がなんと工事中。。ただ、この広場は似顔絵描きがたくさんいて、それぞれ個性のある絵を描いているのが面白い。絵描きもちゃんと客のキャラクターを考えて誇張した絵を描いているみたいで、どっちかと言うといじられキャラの人は激しく誇張された顔になる。
ナヴォーナ広場から徒歩圏内のパンテオンにも行ってみました。ミケランジェロが「天使の設計」と称賛した万神殿。紀元前27-25年にかけて創建、118年に再建された建物にも関わらず、すごく綺麗な状態で残っているローマ建築の神殿。天井から内部に降り注ぐ太陽光がとても綺麗で、確かにすばらしい設計だと思う。パンテオン前で横断幕を掲げて街頭演説をしていた人がいましたが、車の上から演説する日本の選挙とは印象が違って、少しイタリアの今の文化に触れた気がしました。

紀元80年に完成した円形闘技場"コロッセオ"も必ず見ておきたかったポイントの一つ。テルミニ駅から地下鉄B線に乗ってコロッセオ駅下車。ローマの地下鉄は、落書きだらけでちょっと怖く、構内を警察官が巡回しているfs線とはかなり違う雰囲気。
コロッセオ駅を降りるといきなりコロッセオが現れます。あまりに近かったので、少し拍子抜けした感じすらある。まずは、剣闘士からの写真の誘いを断ってまずはチケット売場へ。ちょっと早起きしたかいがあって、ほとんど並ばずにチケットを買えました。早速中に入ってみる。さすがに2,000年近く前に出来た建造物だけあって、昔ここで剣闘士と猛獣、剣闘士同士の壮絶な戦いが行われていたことを感じることはほとんど出来なかったが、でもどこか歴史を感じた。2,000年も前に作られたとは思えない。
次は隣接するフォロ・ロマーノへ。ローマ時代の市民の生活の中心地だったようです。コロッセオよりも破損が激しく、説明を見ながらでないとどういったものなのか分かりにくいかもしれません。

ローマ滞在中最後に立ち寄ったのが、テルミニ駅から程近い"サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂"。ここはどこに行っても人がごった返すローマにあって、のんびりとできるお気に入りの聖堂です。広大な聖堂に人がぽつぽつといる程度。訪れたときにちょうど礼拝が行われている最中でした。キリスト教徒というわけではないけど、心を落ち着けてちょっとだけ自分自身を振り返ることができた場所でした。イタリア最後にここを訪れたことは本当に良かった。

2007-07-27

Napoli(ナポリ)

"ナポリを見てから死ね"と言われる輝く太陽と風光明媚な風景が楽しめるナポリを訪問。
ナポリと言うと、カプリ島青の洞窟、ポンペイ遺跡、美味しいPizza、スリ、治安最悪といった印象でしょうか。イタリアは南に行けば行くほど治安が悪くなると言われていて、プランニングの段階では訪れるかどうか迷っていました。しかし、ナポリ中央駅の構内には、複数の警察官が常に巡回しているし、街中でも危険を感じることはなかった。実際に行ってみたら普通の街で日本で言われている程ではないと思います。ただ、ナポリ駅に降り立って最初に感じたのは、同じイタリアでもローマやフィレンツェの人達とちょっと違うなということ。肌がやや浅黒くて、髪の色も黒に近く人種が違うのかなって思うくらい。
ナポリ中央駅からヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗り換えて、世界遺産ポンペイ遺跡に向かう。紀元79年のヴェスーヴィオ火山の噴火で壊滅するまで栄えていたポンペイ遺跡は、本当に広大で全てを見尽くすのはかなりの時間と根気が必要。2,000年以上前の都市国家に足を踏み入れていると思うとなんだか神妙な心地になる。火山灰に埋まっていたためか当時の生活道具が残っている場所や壁に描かれた絵も見ることが出来る。

ナポリ駅に戻った後にどうしてもナポリ湾を見たくて、国立サン・マルティーノ美術館に隣接するサンテルモ城に行ってきました。サンテルモ城は高い台にあって、ナポリの街、ナポリ湾を一望することができるビューポイントです。 天気がよかったのでうっすらとカプリ島と思しき島を見ることが出来ました。
確かにこの景色は絶景です。ずっと先では水平線と空の境が同化しているように見えて、いつまで見てても飽きない景色。苦労してきたかいがありました。

サンテルモ城を後にして地下鉄に向かう際に、「お城はどっち?」と学生っぽいイタリア人にイタリア語で聞かれた時にはさすがに戸惑いました。どう見てもイタリア語が話せないアジア人にイタリア人がイタリア語で道を聞くなんて・・・。

そして18:10発のFS線に乗ってローマへ。車窓から見たナポリの街は少し田舎の雰囲気を感じさせるものだった。また訪れることが出来たら、次はもう少し長く滞在しよう。

Colaが400円?

イタリアでは、150mlのコーラが2-2.5ユーロします。空港はもちろん街中でも!
旅行期間中の為替レートで日本円に換算すると、350-440円になります。もちろん観光地プライスだと思いますが、日本では考えられない値段です。

一昨年カンボジアを旅行した時にアンコールワット内で買ったコーラは1ドルでした。日本円に換算すると120円程度。日本とほぼ同じ価格です。ちなみにカンボジアではビール(アンコールという地元のビール)も1ドルで、値段のバランスがめちゃくちゃでしたが。。。

コカ・コーラは、その原液を米国で調製して、シロップや炭酸を混ぜて缶詰めして販売するという後工程は各国に行われているそうです。そうなると労働コストを始めとした製造コストも国ごとに違うし、物価水準も違うため同じモノでも値段が違うことはあるでしょう。

そこで3国の一人当たりのGDPを使って簡単な経済比較をしてみました。
イタリア :27,700ドル(世界8位)
カンボジア :1,700ドル(世界99位)
日本 :33,100ドル(世界3位)

この差がそのままコーラの価格差にはならないと思いますが、日本を基準にすると、イタリアは日本とほぼ同水準とみなしても2倍以上のコーラは高すぎるし、カンボジアのコーラが日本とほぼ同じ値段というのは異常に高すぎます。
イタリアでは高すぎて買う気にならなった一方で、カンボジアでは高いなと思いながらも買ってしまった自分がちょっと情けないですね。イタリアのコーラは、絶対価格として許容できる範囲を超えていたということもありますが。

コーラのような味、品質が均一(だと願う)のモノの旅先での値段を比較すると面白いなと思いました。

2007-07-26

Italian Restaurant in Italy

イタリアを訪れた1つの目的は、本場のイタリアンレストランに行くこと。
学生時代にイタリアンレストランでバイトをしていたことがあって、そのレストランではイタリア人のシェフやイタリアで修行してきたコックがいて、その頃からいつかはイタリアで本場のイタリア料理が食べてみたいと思っていました。
今回は、”マンマの味”を求めて、Ristorante(リストランテ)ではなく、Trattoria(トラットリア)を中心に食べ歩きをしてきました。

[Trattoria La Casalings(トラットリア ラ・カーザリンガ)] in Firenze  ★★★
ベッキオ橋を渡ってサント・スピリト教会の近くにあるトラットリア。大通りから少し入った所の静かな場所にあり、地元の人だけでなく観光客も多い人気店。隣に座っていたのは南フランスから旅行していたフランス人夫婦でした。
ここでは、Antipasto Misto(ハムの盛り合わせ・ブルスケッタ盛り合わせ)、Ravioli、Tagliata di Manzo(牛肉のタリアータ)をいただきました。
この店は、前菜の盛り合わせから驚かされました。生ハムを含めた4種類のハムの盛り合わせに4種類のブルスケッタの盛り合わせが出てきました。これだけで、ハーフボトルを飲めそうな量です。次に挽肉入りのラビオリを食べましたが、クリームソースとよく合って美味しかったです。最後に牛肉のタリアータです。バルサミコソースとルッコラ・パルミジャーノチーズの組み合わせが抜群で、パスタを食べ終えた段階でほぼ満腹でしたが、さっと食べられました。料理にビール、デキャンタワインを加えて、計33ユーロ。味、量、値段全てが満足のいくお店です。イタリア滞在中で最も美味しく、トータルの満足度の高いお店だったと思います。

[Marione(マリオーネ)] in Firenze  ★★
フィレンツェの中心街に近いトラットリア。地元の人で賑わう人気のトラットリアで、20時過ぎの入店時にはほぼ満席で、ホールスタッフは忙しく働いていました。
ここでは、Antipasto Misto(生ハム・モルタデッラ・サラミ)、Spaghetti aglio olio e peperoncino、Scaloppe al marsala(子牛のマルサラ酒ソテー)をいただきました。
この店では、メインの子牛のマルサラ酒ソテーが赤ワインによく合って美味しかったです。赤ワインは、普通のハウスワインを頼みましたが、充分美味しく飲めたし、何より250mlのデキャンタで1.5ユーロと安いのが魅力。スパゲッティ・ペペロンチーノはメニューなかったのですが、頼んだら作ってくれました。ごまかしが効かない料理だけにその味を楽しみにしていましたが、ペペロンチーノがききすぎて辛かったのが残念。料理にビール、デキャンタワインを加えて、計32ユーロ。満足の料理でした。

[Da Vincenzo(ダ・ヴィンチェンツォ)] in Roma  ★★
ローマ官庁街のあるオステリア。リストランテに近いクオリティの料理、サービスを提供する地元の人達から観光客までに人気のレストラン。
ここでは、Insarata Caprese(トマトとモッツァレラチーズのサラダ)、Linguine alla Granchio(カニのリングイーネ)、Saltimbocca alla Romana(子牛のサルビア風)をいただきました。
前菜のカプレーゼは、日本ではフルーツトマトを使うことが多いと思いますが、イタリアのトマトは甘みと酸味のバランスが良くて最高でした。次にリングイーネは主張しすぎないトマトソースで美味しくいただけました。メインのサルティンボッカもセージの風味が良く引き立っていて美味しかったです。料理にビール、フルボトルワインを加えて、計56ユーロ。全ての料理が繊細に味付けされていて、満足度の高いレストランでした。

[La Capitale(ラ・カピターレ)] in Roma  ★
ホテルの近くにあったトラットリア。この店は、老夫婦が営む地元のレストランで、たまに厨房から顔を出す老婦人は、イタリアのマンマそのもの。
ここでは、Antipasto Misto(ハムの盛り合わせ)、Spaghetti Vongole(アサリのスパゲッティ)、Spigola alla Griglia(スズキのグリル)、Tiramisuをいただきました。
このお店は、イタリアの家庭料理そのものという感じの素朴な味付けが特徴で、お皿への盛り付けもシンプルです。欲を言えば、味がしっかり決まっていないという印象が否めず、もうちょっとかなという感じです。ローマは全てがフィレレツェより高く、料理にビール、デキャンタワインを加えて、計55ユーロ。ビール、ワインが高かったこともあり、高めの値段になりました。

ローマ、フィレンツェを食べ歩いてみて、フィレンツェの方がコストパフォーマンスが高く、美味しい料理を出すように思う。フィレンツェがあるトスカーナ地方は、イタリアの中でも有数のワインの産地であり、バローロ、ブルネロ、キャンティ、サッシカイヤと世界に誇る銘譲ワインを生み出す地方だけにワインに合う料理を出す店が多いのかもしれません。

Vatican(ヴァティカン市国)

世界最小の主権国家 ”ヴァティカン市国”へ行ってきました。
小学校の社会の授業で、世界一小さい国として勉強して以来、いつか見てみたいと思っていた場所。 小学生の頃は、ユーロという括りがなかった時代で、この国に入るのは、パスポートがいるのかなとか、国境ってどうなってるのだろうか、とか色々考えていた場所。
地下鉄を降りて人の流れに任せて歩いていたら、最初にヴァティカン博物館に到着。歩き方に書いてあったほどの行列は出来ていなくラッキーと思ってたら、館内はそうでもない。

この博物館はかなりの数の展示数を誇り、全部をしっかり見るには1日では全然足らないと思います。どれがどんな絵なのか各絵に簡単な説明がついているものの、全部を読んでいる余裕がなく、団体客のガイドさんが時間を掛けて説明している絵を一緒に説明を聞いて時間短縮。
"システィーナ礼拝堂"は、ミケランジェロの"最後の審判" が天井に描かれている場所。ここは法王の公的礼拝堂で法王選挙の会場でもあるらしい。壁面は旧約聖書から題材を取り、キリスト伝・モーゼ伝を主題とした絵が描かれている。実際入ってみると、この礼拝堂一杯に人が溢れていて、ゆっくり見ることは出来なかったのが残念。

サン・ピエトロ大聖堂の建築には、あのミケランジェロも関わっていたそうだ。1506年の着工して完成を見たのは1625年、ゆうに100年以上かかっているカトリックの総本山。中に入ると大量の人・人。。。外は快晴なのに中はじとっとしてる。構造上換気がうまくいかないのか、キャパシティーを超える人がいるためなのかは分からないが、汗がどんどん出てくる。
奥に進むと荘厳な光景が待っていた。天井の窓から聖堂内部に差し込む光が神秘的な雰囲気をかもし出す。この聖堂を独り占めできたら最高だと思わせる何かがそこにある。日本の寺はその静けさに穏やかな気持ちになるのに対して、カトリックの世界ではその荘厳さからくるなにか偉大さを感じて心洗われる気分になる。


サン・ピエトロ大聖堂のクーポラをエレベータを使わず階段で上ってみました。
結構高い塔のため楽に上れるとは思ってなかったけど、やっぱりきつかった。たまにチャレンジ精神が旺盛になって挑戦したくなる。でも、がんばったからそこ屋上で待っていた絶景を楽しめるもの。サン・ピエトロ広場から続く一直線の道。この道は、和解を意味する”Via della Conciliazione”という名の道で、ムッソリーニ政府と法王丁間で締結されたラテラーノ条約で承認されたヴァティカンの独立を象徴するものらしい。 サン・ピエトロ広場には、広場を囲む半円形の回廊があり、ここには4列の円柱284本が並び、その上には140人の聖人像が飾られている。多すぎで自分の目で確認することは出来なかったが、本当に広大な広場に無数の円柱、そして聖人像、カトリックの総本山を彩る広場だけのことはある。

駆け足だったけど、多くのものを見て多くのことを感じされる場所でした。

2007-07-25

Pisa(ピサ)

イタリアを訪れたら行っておきたい場所、それが”ピサの斜塔”。
修復作業は行われているようだが、1,173年の完成から地盤沈下で年々傾斜し続けているとのこと。倒れれる前に登らねばという思いで、ピサまでやってきました。
フィレンツェから電車で約1時間、ピサ中央駅からバスに乗って、10時前には到着。斜塔に登るためのチケットの予約をしていなかったので、まずはチケット売場へ直行する。運良く11時のチケット買えたので、一安心。でも、予約する人が多いせいか、次の回はすでに予約で一杯になっていました。しかし、修復に費用がかかるのは分かるけど、塔に登るだけで15ユーロは高すぎる。

予約時間の11時までの間にドゥオーモを見てきました。天井まで絵が描かれていて、カトリックの教会堂の雰囲気を感じることができる。人が少ない時間に訪れてゆっくり瞑想にふけるといいのかもしれません。
11時前にチケット売場の隣にあるクロークにカメラ以外を預けて、斜塔前に集合。斜塔は円筒形になっているので、螺旋階段を上り続けることになる。上ってるいると傾きのせいでうまくバランスが取れないくらいで、よく倒れないでいるなーと思うほど傾いている。同じ場所をぐるぐる回っている感覚で三半規管が麻痺しているのに加えて傾いているか、かなり変な気分でなかなか味わえない気がする。
長い階段を抜けると、ピサの街が一望できる爽快な景色に出会います。赤茶色の屋根がずっと立ち並ぶ街並みとすぐそこになるドゥオーモ。色のコントラストをも綺麗だけど、上からのアングルドゥオーモも良かった。頂上では、爽快な風が吹いていてかなり気持ちよかったです。

格安航空会社

この旅では、スペイン⇔イタリア間の移動をインターネット専門の格安航空会社を利用しました。時間があれば、夜行列車に乗って国境越えをしたかったのですが、限られた休暇の中でより多くの街を旅するために飛行機を利用することにしました。
ネット以外に販売窓口を持たず、客室でのサービスを一切省くことで低価格を実現しているのが特徴です。数時間の飛行なので、食事やドリンクサービスがなくてもその分安い方がありがたい。

セビリア(Sevilla)⇒ローマ(Roma)間で"Vueling"、ローマ(Roma)⇒バルセロナ(Barcelona)間で"clickair"を利用しました。

Vueling、clickair共に値段が安く、HPは英語表記で予約の手続きも簡単で、当日のチェックインもまったく問題なく済みました。ただ、それぞれいいことばかりではありませんでした。
Vuelingは外観は綺麗ですがシートはビニール製で機材がやや古い感じが否めず、また着陸の際に進入速度が遅かったせいか着陸直前で左右に揺られたり、エアポケットに入った時に起こる急激な降下があったりと操縦に不安を感じました。
clickairは、出発予定時間の5分前に突然搭乗口が変更になり、変更先の案内をする職員がいなかったため、私も含めて搭乗予定の人達は右往左往した挙句、かなり離れた搭乗口にダッシュすることになりました。結局出発時間が1時間遅れたので、恐らく全員無事に乗れたと思いますが、かなりびっくりしました。突然の搭乗口の変更は航空会社の問題ではなく、ローマのフィウミーチ空港の問題だと思いますが、案内する職員が誰もいないのは格安航空会社ならではという印象です。

とはいえ無事に帰ってきていますので、うまく利用すると時間と旅費の節約になると思います。

2007-07-24

Firenze(フィレンツェ)

イタリア最初の訪問地は、フィレンツェです。
セビーリャからローマに飛んで、そのままESに乗ってフィレンツェまでやってきました。ローマ・テルミニ駅では、ESの切符を買うのに少し戸惑いましたが、慣れるとすっごい便利。券売機も多くて日本より便利かもしれません。最初のうちは、スリによくよく注意していましたが、駅構内では警察官が複数巡回していて安心感があります。
まずは、ドゥオーモを目指して街歩きをスタートです。どの街でも明るいうちに自分の足で歩いて土地勘をつける事から始める。そうすると夜になっても必要以上に警戒して遠くまで行けないっていうことがなくなって、その街を楽しめるようになる。ドゥオーモ付近のバールでエスプレッソを飲んでみる。本場の味はどんなものかと思ったけど、意外と普通。

シニョリーア広場にあるカフェやレストランの雰囲気を見て、スペインからイタリアに来た感じがした。スペインでも広場ではオープンテラス席で食事が出来るようになってはいるもののイタリアの方がどことなく上品に感じられた。
フィレンツェでは、ドゥオーモ、ジョットの鐘楼、ウッフィツィ美術館、ヴェッキオ橋、メディチ家礼拝堂、中央市場周辺のマーケット散策などを楽しんだ。ドゥオーモ前は夜になると楽器を持ち込んでちょっとバカ騒ぎ、すぐに警察が来て撤収してたけど、結構楽しい場所。待ち合わせ場所にもなっていて、綺麗にドレスアップしたイタリア人が何人もいたりする。一方で、アルノ川に掛かるベッキオ橋を渡って、ピッティ宮側に行くと様子が全く異なる。人通りが少なく、ちょっと路地に入ると田舎の街といった雰囲気。その一角にあった個人商店で生ハムとサラミとチーズを買いました。生ハムとサラミは好きなだけその場で切ってくれるのがうれしい。別の店で買ったトスカーナ地方のワインと一緒にホテルで舌鼓ってことが可能。買ったワインがDonatella Cinelli Colombiniの"Brunello de Montalcino Reserva 2001"40ユーロ、2006年の何かの品評会で金賞をとったワインだそうです。

ベッキオ橋からの眺めは、フィレンツェの街の中でもかなりお勧め度が高いポイント。ドゥオーモ付近の喧騒から離れてゆっくりした時間を感じられるし、夜になるとアルノ川沿いに立ち並ぶ家の明かりが川に反射して幻想的な雰囲気になる。東京都心とは違って必要以上な明かりがなく、その濃い暗さが明かりを引き立たせる。早起きして日の出をみたかったな。
フィレンツェでは、"Giappone"に宿泊しました。歩き方では★にランクされているホテルですが、快適に過ごすことが出来ました。最初"Hotel Sempione"に行ってみましたが、シングルが一杯でダブルのシングルユースで65ユーロとのこと。ちょっと予算オーバーだったので、Giapponeに行ってみました。シャワー付で55ユーロ。歩き方の記載から45ユーロだと思っていたので交渉して、2泊で100ユーロにしてもらいました。部屋のドアに記載されていた料金は55ユーロだったので、どうやら値上げしていたみたいです。

2007-07-23

Arcos de la Frontera(アルコス・デ・ラ・フロンテーラ)

アンダルシア地方を訪れたら是非行ってみたいのが”白い村”。
ガイドブックを開いてみるといくつも白い村が紹介されていますが、その中からアクセスが良いアルコス・デ・ラ・フロンテーラにセビーリャから日帰りで行ってきました。
”白い村”と”展望台からの眺めが絶景”という程度の情報しかなく、詳細は現地で収集しました。でも、それだけ現地の人達と触れ合う機会が増えるわけで、”行ってみれば分かる”というのは旅の醍醐味の一つでしょう。
セビーリャからバスで約2時間半の道のり、途中見渡す限りのひまわり畑を通って、昼前には到着しました。バスターミナルからの行き方は全く分かず道端にいる人に聞きながら、旧市街までたどり着くことができました。現地の人はスペイン語しか話せないので、単語とジェスチャーだけのやり取りだけど笑顔で答えてくれて、それだけでも来て良かったと思えました。

この街は、昼間から軒下でのんびりしている人がいるほのぼのとした街。
たぶん軒先の指定席なのでしょう、日陰で昼間からヘレス(シェリー)を飲んでいるおじいちゃんを見つけました。 ティオペペに代表されるシェリーの本場ヘレスが近いだけはあります。バルでもビールよりもシェリーを飲んでいる人が多かったような気がします。
シェリーは、その熟成度によってFino/Oloroso/Amotillado/Creamと分かれていて、更にOloroso Seco/Oloroso Dulceと細分化され、熟成度が高くなるにつれてその色は黄金色を強め、味は甘くなっていきます。つまりシェリー一つで食前酒から食後酒まで揃っていることになります。という話しをバルで仲良くなったカウンターのおにいちゃんに教えてもらいました。日本でよく見かけるシェリーは、ティオペペのフィーノ(Fino)で食前酒というイメージが強いですよね。

しばらく歩くとこの白い街にはこんな風景がずっと続く。白い壁、それがキャンパスのようになり、窓辺を飾るゼラニウムの植木鉢を風情ある光景に変える。
このあたりまで来ると銀行や商店といった商業施設はほとんど見かけず、白い家々が立ち並んでいます。細い道路に勾配のきつい坂、地元っ子は小型のバイクで移動していました。 インフォメーションで持った地図を片手に散策をしていたにも関わらず、サン・ペドロ教会を目指している最中に道に迷ってしまいました。。

この街を訪れたもう一つの目的だったカビルド広場の展望台からの眺めは確かに絶景でした。 見渡す限りの大地、それまで細い道をたどって来ただけにそのギャップに息を呑みます。もっと時間があればパラドールに宿泊して、ゆっくりとこの景色を堪能したいところです。

お金は何で持っていくか?

スペイン・イタリアを旅する上で、お金は何で持っていくか。
ヨーロッパ2週間の旅行となると結構な金額が必要です。現金(円/ユーロ)、T/C、クレジットカードを組み合わせて使うことになるのですが、紛失のリスク、利便性、為替レートに上乗せされるスプレッドや両替の手数料等を考えて決めました。

1.現金(ユーロ)
成田空港で数万円分だけ両替しました。2週間の旅行には足らない金額です。いずれどこかでユーロに両替するか、キャッシングする前提でした。

2.現金(日本円)
現地での両替用に用意しましたが、結局スペイン、イタリアで日本円をユーロに両替はしませんでした。特にイタリアは、両替の手数料が8-10%かかる上に為替レートも悪かったためです。

3.T/C
T/Cはスペイン、イタリアでは利便性が低いのですが、成田空港での為替レートが現金と比較して4円/ユーロ程度有利だったので、現地で現金化する前提で200ユーロ分だけ用意しました。スペインで現金化した際に5ユーロを手数料として取られ、為替換算すると約3.5円/ユーロになるので、結果的には空港で現金両替するよりも有利だったことになります。

4.クレジットカード
滞在中、クレジットカード決済が可能な場所では、全て利用しました。理由は、高額な現金を持ち歩かないで済むこと、適用される為替レートに上乗せされるスプレッドが現金両替よりも恐らく有利であること、クレジットカードのポイントが付くことの3点です。

5.クレジットカードでのキャッシング
現地での手数料やレートを見て、両替をせずにキャッシングにしました。帰国後のカード明細から約3円/ユーロ分の金利が付いていたので、結果的には現金両替、T/Cよりも有利だったことになります。

結論としては、最低限の現金(ユーロ)を空港で両替して、現地ではクレジットカード決済が可能な場所では全て利用し、現金が足らなくなったらキャッシングをするというのが一番いいように思います。

2007-07-22

Bar(バル) in Spain

スペイン滞在中、全ての街で立ち寄ったのがバル。
かなり便利で朝食をとったり、観光の合間に一休みしたり、夕食の代わりにしたりとずいぶん重宝しました。観光客でごった返しているバルもあれば、地元のおじさん達が集まっているこじんまりとしたバルもあります。綺麗なクロスがかかっているバルよりもカウンターしかなくて地元の人が集まっているバルになんとなく惹かれてしまいます。
        
バルのカウンターにはタパスが並べられてあって、好きなものを見ながら注文できます。タパスの種類は店によって違っていて、味付けも店によって違うので、いろいろなバルに立ち寄りたくなります。
食べたいものを指差すと"タパ?"と聞かれます。どうやらタパとは小さい皿を指すようで、注文する際には食べたいものと食べる量(皿の大きさ)を言わないといけません。聞いてみると、タパよりも大きい皿が2種類あって、2人で取り分けたりたくさん食べたい人は大きめの皿を選ぶようです。タパだと一皿2-3ユーロ*くらいで、それでも結構なボリュームが出てきて、3種類も食べると満腹になります。
*バルセロナのバルでは、タパで5-7ユーロします。多分スペインで一番高いと思います。

パエリア、トルティーリャ、ガスパッチョなど有名な料理があるスペインでどうしてもはずせないのが、”ハモン・セラーノ(生ハム)”。どこのバルにも必ず1本は置いてあって、注文するとその都度ナイフでカットして出してくれます。スペインワインと一緒においしくいただきました。                                                              
バルにも慣れてくると簡単な注文はスペイン語で出来るようになります。そうなると楽しいことが待っていて、隣で飲んでいる地元の陽気なおじさんとなぜか仲良くなれたりする。多少スペイン語が話せると勘違いされて、よく話しかけれる。朝コーヒー飲んでいても、昼にビールを飲んでいる時も。地元の人と同じものを食べて、同じ酒を飲んで、仲良くなると、その街を少し分かった気分になる。世界遺産を巡るだけでは得られない楽しみがそこにあって、だからまたバルへ・・・。よく飲んだ。
そんな日本人を受け入れてくれたスペインの人達に感謝!

Sevilla(セビーリャ)

グラナダからバスで3時間、スペイン第4の都市セビーリャに到着。
カテドラル、アルカサル、闘牛、フラメンコ、ヘレス(シェリー酒)とスペインを凝縮したような街です。
グラナダは、訪れたアンダルシア地方の都市の中で、最も好きな街です。グラナダほど観光地化が進んでなく、コルドバよりも近隣都市を含めて見所が多い街。マドリットやバルセロナのような大都市ではない現地の人との触れ合いがあって、どこか温かみを感じるられた街です。スペインの都市の中で、もう1度訪れたい街は?と聞かれたら、迷うことなくセビリアと答えると思います。

スペイン滞在最後のカテドラル、薄暗い聖堂内部はやはり荘厳な雰囲気に包まれていました。”構成の人々が我々を正気の沙汰ではないと思うほど巨大な聖堂”というコンセプトの元、100年の年月をかけて1519年に完成。その思いのままに広大な聖堂内に天井まで続く装飾は、全ての造りが繊細で、細部まで手を掛けた芸術品です。その広さは、スペイン最大、ヨーロッパの聖堂としては、ローマのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール寺院に次ぐ規模を誇る。セビーリャのカテドラルは、比較的観光客が少なくゆっくり見て回って、聖堂内部でのんびりできる場所でした。
隣に建つヒラルダの塔は、もともとモスクのミナレット(尖塔)として建てられ、16世紀に上部が加えられカテドラルの鐘楼となったイスラム建築とキリスト建築が見事に調和した塔。そこからの眺めは抜群で、セビーリャの街並みを一できます。

セビーリャは、かつての生活を感じられるサンタ・クルス街と市庁舎側の新市街が近くで融合した街です。ブランドショップやファーストフード店を含めた東京の日常生活でよく目にする光景が新市街で広がっている一方で、スペインの歴史と異国情緒を堪能できるサンタ・クルス街。食事をするにしても、カテドラル付近のバルにのんびり。早めの時間にバルに入ると店員さんと仲良くなれて、ヘレスの種類を教えてもらって、試飲までさせてもらったたりした。バルで出会ったちょっとだけ英語が話せる地元のお母さんと仲良くなって、お酒をおごってもらったりと。スペイン語は分からないけど、向こうが伝えようとしていることはよく分かる。観光名所を訪れるだけでは得られないたくさんの思い出をセビーリャの街でもらいました。

セビリアで宿泊したのは、”Hostal Goya”というガイドブックに掲載されていないオスタル。サンタ・クルス街にあってカテドラルまで徒歩5分の距離に位置するオスタルです。サンタ・クルス街に溶け込む外装ですが、内装は新築そのもの。部屋はやや狭いもののベットからシャワーまで本当に綺麗で、スペイン滞在中で最もコストパフォーマンスが高いオスタルでした。

2007-07-21

Granada(グラナダ)

アルハンブラ宮殿を見るために訪れたと言っても過言ではないグラナダ。
入場チケットは、マドリッドのBBVA銀行の窓口で購入しておきましました。当日券購入窓口に並んでいる人も多かったので、予約しなくても入れるのかもしれません。
まずヘネラフィネからスタート、イスラム様式を代表するナスル朝の夏の別荘だそうです。ここは、"緑・花・水"という印象が強く、自然豊かな場所です。その後軍事要塞のアルカサバ、カルロス5世宮殿と進み、予約時間にナスル朝宮殿に向かいました。 ナスル朝宮殿は、壁・天井に至るまでその彫刻が細かく繊細で全てが上品な雰囲気です。 時間帯別に入場者数を制限しているものの人が多く、ゆっくり見ることができなかったのが残念でした。

グラナダのもう一つの楽しみは、アルハンブラ宮殿をアルバイシンから眺めること。サン・ニコラス展望台からの眺めは最高でした。アルハンブラ宮殿を含めたグラナダの街を一望することができ、さっきまでいたあの広大なアルハンブラ宮殿が少し小さく見えて、そのギャップを感じながら素敵な景色にしばし放心状態に。

週末の特別イベントだったのかも知れません、街の一角でダンスイベントが開催されていました。参加者はお年寄りが大多数で、杖をついたおばあちんまで踊っていました。 さすが情熱の国スペイン、年齢に関係なく音楽があれば自然と体が動くのでしょう。どの人も楽しそうに踊っていて、人生を楽しんでいるのがよく分かって、でもそこに入っていけない自分がいて、うらやましい気分と自分に対する苛立ちと混ざって複雑な気分でした。

別の場所では、結婚式か何かのパーティーがあったようでドレスアップしたスペイン人の男女が歩いていたりと、滞在中最もお祭り気分に浸れた日でもありました。普通の格好しててもかなり綺麗なスペイン人の女性がドレスアップするとびっくりするくらい綺麗になる、もちろん男性もすっごいかっこよくて、人種の違いを感じざるを得ませんでした。

この日は市庁舎前の広場に面している"Hotel Lisboa"というオステルに宿泊しました。ここはグラナダの長距離バスターミナルのインフォメーションで紹介してもらったホテルです。家族経営の良心的なホテルで快適に過ごすことが出来ました。

2007-07-20

Cordoba(コルドバ)

アンダルシア地方一つ目の街は、イスラム世界の中心として栄えたコルドバです。
この街の見所はなんと言っても”メスキータ”です。 本当はローマ橋を渡って、カラオーラの塔からメスキータを眺めたかったのですが、共に工事中で橋すら渡ることが出来ませんでした。。。

メスキータは、大理石とくさび型の赤レンガを交互に組み合わせたアーチが限りなく広がっていることで有名。薄暗くて広い内部に無数の円柱があって、でも圧倒されるというよりはどこか落ち着く感じの雰囲気でした。
メスキータは、当初イスラム教の礼拝堂にあたるモスクとして建設され、その後カトリック教徒によって改造された歴史的背景そのままに、建物内部の一部がキリスト教のカテドラルになっていて、もちろんキリストの像もあるし一つの建物の中でまったく違う雰囲気が楽しめる不思議な場所でした。

この日は"Hotel Mezquita"に宿泊しましたが、廊下や部屋に絵画が飾ってある綺麗なホテルで、宿泊料も手頃で結構お勧めです。

Toledo(トレド)

画家エル・グレコが半生を送った古都トレドに行ってきました。
街全体が世界遺産に登録されているこのトレド、”ドン・キホーテ”の舞台になったラ・マンチャ地方、迷路のような入り組んだ細い道、三方を囲むタホ川越しの風景・・・そんな言葉の響きに惹かれて訪れることにしました。

マドリッドからAVEで30分、トレド駅から町の中心まで徒歩で15分。駅からは歩いても苦にならない距離です。朝食にたっぷり密がついたクラワッサンを食べて、その後にトレド全体風景を見に行くべくソコドベール広場脇からバスに乗ってパラドールを目指す。同じようなことを考えている人が何人かはいるだろうと思っていたが、パラドール前のバス停で降りたのは自分ひとりだけ。
パラドールのエントランスを抜けて、テラスに出るとそこには絶景が待っていました。時間が早かったせいか、テラスには誰もいなくその景色を独り占めできて、ずっと見てても飽きない風景です。快晴で本当によかった!

バスで旧市街の中心に戻ってカテドラルへ。スペインに来て初めてのカテドラル。この後の訪問地でもカテドラルを見ましたが、スペインに残っている建築物は外観もさることながら内部の彫刻や装飾物の作りがきめ細かく美しく、その芸術性の高さは圧巻です。

2007-07-19

Madrid(マドリッド)

旅のスタート地点は、マドリッド。
日本からアムステルダムを経由して約16時間。プエルタ・デル・ソル付近に到着したのが22時前、そこからホテルを探す。まあ、なんとなるだろうと思っていたら、 1件目"Hostal Comercial"は満室。。ちょっと焦る。次を探すべく外に出ても、意外と街が暗くてどこにホテルがあるのかが分かりにくい。しかも、経済的なホテル(オスタル)は、専用のエントランスなどなく、入口の場所すらよく分からない。最初は”安くて綺麗なホテル”などと考えていたが、そんなことは言ってられない。とりあえず宿泊できるホテルを探さねば・・・。と彷徨っていると、2件目"Hostal Residencia Msria del Mar"で運良くチェックイン。このオスタルは建物は古いものの内装は綺麗で、特にシャワー等の水周りを改装したばかりみたいで気持ちよく宿泊できました。
そんなこんなでこの旅はホテル探しに奔走することから始まりました。

マドリッドに慣れるというよりも、スペインに慣れるために街の散策をスタート。
日本とは全く違った建築物に素直にいなーって思う。異国の地に来たって感じがものすごくする。”異国情緒たっぷり”というのが旅先を決める上でかなり重要視しているポイント。
地元の人達が食料を買いに来るセバーダ市場に行ってきました。観光地を巡るだけでは見えてこない現地の人の生活を垣間見れる気がして、どの国に行っても市場があるとついつい寄ってしまいます。日本と違って全ての物のロットが大きい。みんながっつり買って行きます。

マヨール広場、王宮、スペイン広場、ソフィア王妃芸術センターと様々なマドリッドの主要なポイントを巡ってみて一番印象に残ったのが、サン・イシドロ教会。ここは、聖フランシスコ・ザビエルを祀るスペイン初のイエズス教会。 平日の午前中だったせいか、教会を訪れる人は観光客ではなく、祈りを捧げる人がまばらに来るだけ。別に敬虔なカトリックという訳ではないが、ものすごく神聖で落ち着いた雰囲気が多くの人が集まるプエルタ・デル・ソルの街との対比で異空間に感じられ、しばらくその空気に包まれて、なぜか自分自身のことを振り返る。人が宗教を信じ、祈りを捧げる場所へ通う理由が少し分かった気がした。

首都マドリッドは、昼も夜も多くの人が行き交う。
夜もほんと賑やかだ。地元の人も然ることながら観光客も多く集まって、街角、バルと活気がある。でも、明るすぎない夜のマドリッドは落ち着きも感じる。あと1日欲しかったなーと思える街です。

2007-07-10

スペイン・イタリアの旅 in 2007

今年の夏は、スペイン、イタリア14日間の旅をすることにしました。両方とも前々から是非行ってみたかった国です。
今回ものんびり一人旅です。 時間がたくさんあれば、行き当たりばったりの旅をしてみたいといつも思うのですが、そこは社会人なので、効率的に旅ができるように訪問地は事前にプランニングをしました。
14日間といっても往復の移動時間も含めての行程で、多くの街を訪れたこともあり、かなり駆け足の旅です。 飛行機や高速鉄道をフル活用してなるべく移動時間を少なくするようにしましたが、これだけの街を巡るにはもっと日数が欲しいところです。

7/18 : 移動(成田⇒マドリッド)       
7/19 : マドリッド
7/20 : トレド&コルドバ
7/21 : グラナダ
7/22 : セビリア
7/23 : アルコス・デ・ラ・フロンテーラ
7/24 : 移動(セビリア⇒ローマ⇒フィレンツェ)&フィレンツェ
7/25 : ピサ&フィレンツェ
7/26 : ローマ
7/27 : ナポリ
7/28 : ローマ&移動(ローマ⇒バルセロナ)
7/29 : バルセロナ
7/30 : 移動(バルセロナ発)
7/31 : 成田着

今回の旅では、日本⇔スペイン、スペイン⇔イタリアの航空券だけを日本で手配して、それ以外のホテル、鉄道、観光スポットの予約は現地で手配しました。