2007-07-26

Italian Restaurant in Italy

イタリアを訪れた1つの目的は、本場のイタリアンレストランに行くこと。
学生時代にイタリアンレストランでバイトをしていたことがあって、そのレストランではイタリア人のシェフやイタリアで修行してきたコックがいて、その頃からいつかはイタリアで本場のイタリア料理が食べてみたいと思っていました。
今回は、”マンマの味”を求めて、Ristorante(リストランテ)ではなく、Trattoria(トラットリア)を中心に食べ歩きをしてきました。

[Trattoria La Casalings(トラットリア ラ・カーザリンガ)] in Firenze  ★★★
ベッキオ橋を渡ってサント・スピリト教会の近くにあるトラットリア。大通りから少し入った所の静かな場所にあり、地元の人だけでなく観光客も多い人気店。隣に座っていたのは南フランスから旅行していたフランス人夫婦でした。
ここでは、Antipasto Misto(ハムの盛り合わせ・ブルスケッタ盛り合わせ)、Ravioli、Tagliata di Manzo(牛肉のタリアータ)をいただきました。
この店は、前菜の盛り合わせから驚かされました。生ハムを含めた4種類のハムの盛り合わせに4種類のブルスケッタの盛り合わせが出てきました。これだけで、ハーフボトルを飲めそうな量です。次に挽肉入りのラビオリを食べましたが、クリームソースとよく合って美味しかったです。最後に牛肉のタリアータです。バルサミコソースとルッコラ・パルミジャーノチーズの組み合わせが抜群で、パスタを食べ終えた段階でほぼ満腹でしたが、さっと食べられました。料理にビール、デキャンタワインを加えて、計33ユーロ。味、量、値段全てが満足のいくお店です。イタリア滞在中で最も美味しく、トータルの満足度の高いお店だったと思います。

[Marione(マリオーネ)] in Firenze  ★★
フィレンツェの中心街に近いトラットリア。地元の人で賑わう人気のトラットリアで、20時過ぎの入店時にはほぼ満席で、ホールスタッフは忙しく働いていました。
ここでは、Antipasto Misto(生ハム・モルタデッラ・サラミ)、Spaghetti aglio olio e peperoncino、Scaloppe al marsala(子牛のマルサラ酒ソテー)をいただきました。
この店では、メインの子牛のマルサラ酒ソテーが赤ワインによく合って美味しかったです。赤ワインは、普通のハウスワインを頼みましたが、充分美味しく飲めたし、何より250mlのデキャンタで1.5ユーロと安いのが魅力。スパゲッティ・ペペロンチーノはメニューなかったのですが、頼んだら作ってくれました。ごまかしが効かない料理だけにその味を楽しみにしていましたが、ペペロンチーノがききすぎて辛かったのが残念。料理にビール、デキャンタワインを加えて、計32ユーロ。満足の料理でした。

[Da Vincenzo(ダ・ヴィンチェンツォ)] in Roma  ★★
ローマ官庁街のあるオステリア。リストランテに近いクオリティの料理、サービスを提供する地元の人達から観光客までに人気のレストラン。
ここでは、Insarata Caprese(トマトとモッツァレラチーズのサラダ)、Linguine alla Granchio(カニのリングイーネ)、Saltimbocca alla Romana(子牛のサルビア風)をいただきました。
前菜のカプレーゼは、日本ではフルーツトマトを使うことが多いと思いますが、イタリアのトマトは甘みと酸味のバランスが良くて最高でした。次にリングイーネは主張しすぎないトマトソースで美味しくいただけました。メインのサルティンボッカもセージの風味が良く引き立っていて美味しかったです。料理にビール、フルボトルワインを加えて、計56ユーロ。全ての料理が繊細に味付けされていて、満足度の高いレストランでした。

[La Capitale(ラ・カピターレ)] in Roma  ★
ホテルの近くにあったトラットリア。この店は、老夫婦が営む地元のレストランで、たまに厨房から顔を出す老婦人は、イタリアのマンマそのもの。
ここでは、Antipasto Misto(ハムの盛り合わせ)、Spaghetti Vongole(アサリのスパゲッティ)、Spigola alla Griglia(スズキのグリル)、Tiramisuをいただきました。
このお店は、イタリアの家庭料理そのものという感じの素朴な味付けが特徴で、お皿への盛り付けもシンプルです。欲を言えば、味がしっかり決まっていないという印象が否めず、もうちょっとかなという感じです。ローマは全てがフィレレツェより高く、料理にビール、デキャンタワインを加えて、計55ユーロ。ビール、ワインが高かったこともあり、高めの値段になりました。

ローマ、フィレンツェを食べ歩いてみて、フィレンツェの方がコストパフォーマンスが高く、美味しい料理を出すように思う。フィレンツェがあるトスカーナ地方は、イタリアの中でも有数のワインの産地であり、バローロ、ブルネロ、キャンティ、サッシカイヤと世界に誇る銘譲ワインを生み出す地方だけにワインに合う料理を出す店が多いのかもしれません。

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