2007-12-15

JAFCOの投資手法

昨日の日経新聞にJAFCOの記事が掲載されていました。
近年Pre-IPO案件を含めたLater Stageの取り組みでリターンを上げていて、投資家から評価されているものの投資手法には課題があるという内容です。

JAFCOは、日本を代表するベンチャー・キャピタル(VC)の1つかと思います。しかし、記事にもあるように業界での評判はいまいちのようです。現在運用中のファンド総額が5,600億円。。VCとしては巨額です。バイアウトも一部手掛けているようですが、それにしても運用額が大きすぎます。バイアウトチームは主要メンバーが抜けてぐだぐだになってるような話しがちらほらと聞こえてきます。
通常、日本のVCのファンドサイズは、大きくても300億円といった程度でしょうか。300億円としても新規投資期間5年で60億円/年の投資を実行しなければなりません。Seed Stageの投資で0.5-1億円、Early Stageで5億円、Middle Stageで10億円、Later Stageで15-20億円を1つの目安にすると、年間60億の投資を執行するにはある程度Middle StageからPre-IPOまでを組み入れないといくら投資担当者が多いとしても資金を消化することができません。

JAFCOは、所謂"ばらまき投資"をしているとよく耳にします。具体的には、様々な案件に少額の資金を投じて投資後は何もしないということです。全ての案件がそうなってはいないかもしれませんが、少なくても的を得た指摘なのでしょう。Pre-IPO案件が悪いとは思いませんが、ベンチャー企業を育てることが主なミッションのVCとしては価値が高いとは思えない。また、Board Seatをとらない場合があるようですが、BoardをとらないVCにどんな価値があるのかはかなり疑問です。Hands-onで事業成長の支援をすると言っても、Board Seatがなければ何も出来ません。

中国の高い経済成長を背景とした中国VC市場が伸長していて、米国で著名なVCを含めて多くのVCが中国で投資活動を行っています。中国と日本では市場環境が異なるものの、中国に追い越されないよう奮起を期待したいです。

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