2007-12-13

オンライン広告市場の減速

eMarketerという調査会社がUSオンライン広告市場予測を出しました。
2008年と3年後の2011年の市場規模と成長率を発表しています。全体としては、2008年CAGR28.5%から2011年CAGR12.0%と成長スピードが鈍化をしていくというシナリオを予測しています。
一方で、成長率は鈍化するものの市場全体は成長し続け、メディア全体におけるオンライン広告市場のシェアは、2008年9.3%から2011年13.3%とシェアを拡大するとの見方を示しています。
以下が内訳になりますが、それぞれ”2008年市場 - 2011年市場 / 成長率”です。(単位:Billion)

Online Ad Spending :$27.5B - $42.0B / 53%
Online Video Ad Spending :$1.4 B- $4.3B / 207%
Mobile Ad Spending :$1.6B - $4.8B / 200%
SNS Ad Spending :$1.6B - $2.7B / 69%
Search Ad Spending :$10.2B - $16.2B / 59%
Retail e-Commerce Sales :$161.0B - $245.1B / 52%

Google、Youtube、先日のImeemにしても、広告収入をビジネスの柱に据えている会社が近年のWebビジネスの成功者となっていることを考えると、この成長の鈍化は今の成功モデルが足踏みすることに繋がりかねないようにも思える。ただ、最も3年間の成長率が低いオンラインショッピング市場でも年平均17%の成長をしているわけで、米国全体の経済成長率3-4%を比較してもその3倍のスピードで成長し続けることになり、まだまだ景気の牽引役となりうる存在であることは変わらない。
最も成長が見込まれているのが、映像広告と携帯広告。映像広告に関しては、Youtubeが映像を解析して、それにマッチした広告を流す技術を開発して運用を始めているし、携帯広告に関しても多くの企業が注目している。携帯広告は、iPhoneに代表されるスマートフォンの普及とそれに伴う携帯電話のあり方が変わっていく流れの中で市場が成長していくような気がする。

日本はどうなんだろうか。

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