2008-11-30

飛行機からの風景

バルセロナからパリの移動は、通路側を確保できなくて、窓側に座ることに。久しぶりに飛行機から望む風景は結構いいものだった。

バルセロナの都市を離れてしばらくすると田園風景が広がる。その中にぽつんぽつんと小さな集落が見え始めて、飛行機から広範囲に見渡すと、大部分が田畑という中にその小さな集落が点々としていて、たまにその集落を嫌うように一軒家があったりする。

その風景を見ると、やっぱり人間は人と互いに肩を寄せ合って生きているんだなって思う。都市に近づくにつれて、その集落が大きくなって村のようになり、やがて街になる。街になると一軒家だけでなく、マンションのような高層建物が出始め、さらに進むと工場地帯のような生産拠点が出始める。最後のパリの都心に近づくとちょっとさっきまで見えていた田園風景が影を潜め、住宅だけに変わる。

理屈で考えると当然なのかもしれないが、移り変わっていく風景を数十分の間に目の当たりにするとなんだか都市の発展過程を見ているようで面白い。都市計画なんてものを学んだ人だともうちょっと面白みを持って見られる気がする。水道や交通網が発達した現在において、人々はどういった場所に家を建て、集落を形成するのだろうか。太古の昔のように水のような生活に必要な物が近くにある場所や交易の拠点を中心とした都市形成の名残だろうか。なんとも面白い。

0 件のコメント: