2007-10-21

寿司屋の提案力

久しぶりに”神田江戸っ子寿司”に行ってきました。
ここはおいしいお寿司を肩肘張らずに楽しめるお店なので結構気に入っています。
いろいろなネタをいただきましたが、この日は”金目鯛の炙り”が格別でした。しっかりと脂が乗った身を軽く炙ってあり、甘みがあって本当においしかったです。

日本酒を飲みながらお寿司を楽しんでいると、しばらくして板前さんがおもむろに言いました。

「白子どう? 焼きで」

待ってました、そういう提案。
石川、富山では白子を焼いて食べるそうです。焼くといっても表面を焦がす程度で中は生です。日本の中でもそういう食べ方をするのは、この地域に限ったことだそうです。
にぎりではなくつまみでいただきました。日本酒に合って美味しかったです。

食べたいネタを注文しますが、板前さんのお薦めを聞きたいですよね。特に魚のように季節だけでなくその日の仕入れによって質が違うものは、知っている人から聞くのが一番。
でも、自分からはお薦めをあまり聞かない。たぶん店のお薦めしか出てこないから。板前さんも客の注文の仕方や飲んでいるお酒を見ているはずで、それも踏まえて、板前さんの方から客の嗜好に合ったネタを提案してくれたら、そのお薦めはきっと板前さん自身の本当のお薦めでしょう。

その後板前さんの日本酒談義を聞きながら、たっぷりお寿司を堪能しました。

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