2010-04-20

10年後のビジョン

ウチのような典型的な日本企業で、サラリーマン社長がトップを務める会社では、10年後という話しはかなり難しい。

10年後には現在の経営陣は誰もいないから。

本業の産業自体が頭打ちになって、売上はほぼ横ばい、コスト削減努力によってなんとか減収・増益を保っている企業は、今の日本では少なくないと思う。

従前より高いスペックの物を同じ価格で提供する、単純に単価が下がる、需要が減り、それに伴い販売量も減少・・・

それだけではなくて、イノベーションの進化による既存事業の凋落。
ホスティング、データセンター事業からクラウドへのマイグレーション。
SaaSの台頭によるSI案件の減少。

インフラに近い事業をしている企業、各産業の大企業といったところは、人口動向、GDP成長率などにその業績動向が一致してくるように思う。

携帯電話は、1人1台を売り切った後は、2台目を推奨しても限界があるはずで、結局は日本の人口という決まったパイをキャリア間で奪い合わざるを得ない状態。

ビール業界は、「日本の人口 => 成人 => ビール愛好者」とそもそも小さいパイを奪い合うだけでなくて、発泡酒、第三のビールと低価格の代替品の台頭、ビール離れ(ワインなど他アルコール飲料へ)、天候による販売数への影響、と外野から見てても大変そう。

結局、活路は海外市場なのかな。

海外にはそれぞれのローカルプレーヤーがいて、なんらか武器(競争優位性)を持っていなければ、簡単には勝てない。

「日本で出来ないことを海外でやるのか」なんて言う幹部もいるわけで。。
でも、小さいパイを奪い合っているうちに、皆が疲弊してくるわけで。。

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