2007-12-31

SWFの投資活動 in 2007

SWF(Sovereign Wealth Fund)の投資活動が活発で、特に米国サブプライムローン問題に端を発した信用収縮の影響で大手金融機関への投資が多く見られた年でした。
CNNでその主要投資案件をまとめてくれていました。

5 . 2  Dubai Inernational CapitalがHSBCへ投資
5 .20 中国政府が米国大手PEファンドBlackstoneへ$3B投資
    (持分10%)
7 .13 Dubai International Capitalがインド最大の銀行ICICIへ$750M投資
    (持分2.87%)
7 .23 Barclaysに対してChina Development Bankが$3B(持分3.1%)
    Temasek(シンガポールSWF)が$2B(持分1.77%)投資
9 .20 Mubadala Development Co.(アブダビ政府の投資ビークル)が
     Carlyle Groupに$1.35B投資
10.22 Citic Security(中国政府系証券会社)とBear Stearnsが
     資本・業務提携を発表
10.29 Dubai International CapitalがOch-Ziff Capital
     (米国ヘッジファンド)へ$1.1B(持分9.9%)投資
11.26 Abu Dhabi Investment Authority(アブダビSWF)がCitigroupへ
     $7.5B(持分4.9%)投資
12.10 GIC(シンガポールSWF)がUBSへ$9.75B(持分9%)投資
12.24 TemasekがMerrill Lyhchへ$4.4-5B(持分10%超)投資
*日付は投資実行日ではなく、投資合意日もしくは発表日

中東のアブダビ、シンガポールのGICとTemasek、加えて中国、アジア・中東の名前ばかりが並びます。中国政府の外貨準備残高は1兆ドルを超え日本を抜き世界第一位、今後も投資先として海外に目を向けるようなので、中国政府の動きは今後も活発になるかもしれません。
  

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