ドコモがGoogleと提携したという記事が出ていました。
通常の検索機能に加えて、Gmail、カレンダー、Picasa(写真共有)、GPSなどがドコモの端末上から利用可能になるみたいです。記事にある機能面だけをみていると現在Apple社と独占販売交渉しているiPhoneのようなスマートフォンに似た端末になっていまひとつ面白みに欠ける気がします。従来のサービスが根本的に変わるような何かを提供しないと提携の意味が薄れてしまうと思うし、実際何かを考えているはず(?)です。
ドコモにとっては、Googleの携帯用OSの導入ということで事実上i-mode網の開放ということで事業転換などと書かれていましたが、自前でコアな技術を開発することができないのであれば、他社の優れた技術を導入するのは自然な流れだと思います。しかし、ドコモのような古い会社が自前主義を放棄してGoogleのような新興企業(NTTのような古い会社から見ると新興企業)技術を導入するようになるとは思いませんでした。”i-mode網の開放”については、持株会社でも賛否があったことでしょう。
2007/10には、携帯用ブログのソフトウェア会社Jaikuを買収したり、Lehman Brothersのアナリストが”2008/2にG-Phoneが商用化が可能”と発表したり、台湾のHTC Corp.ではG-Phoneのプロトタイプが出来ているなどGoogleの携帯電話産業へ参入を匂わせるようなニュースが多かった気がします。
また、2007/11にはGoogleがG-Phoneによる携帯事業参入に関して複数の携帯キャリア(Verizon Wireless、Sprint、T-Mobile、Deustsche Telekom)と交渉をしていると報じられました。ただ、Google自身がキャリアになりたいわけじゃなくて、あくまでも携帯端末での検索エンジン及び広告収入モデルの拡大が主目的でしょう。実はAppleとも携帯端末に関して緊密に協議をしていたみたいです。
今回は、この流れの一環なのかもしれません。
端末をドコモ側に任せ、OSやその上で動くソフトウェアを提供すれば、Googleにとっては肝の部分を押さえつつもハードウェアの事業リスクを取らずに携帯端末での市場の開拓に専念できるいいモデルでしょうか。
その先には、日本でのG-Phoneの導入を見据えているのかもしれません。
2007-12-25
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿