2008-01-03

渋谷ではたらく社長の告白

少し前の本になりますが、渋谷ではたらく社長の告白を読みました。

著者の藤田社長というと、奥菜恵と結婚、そして離婚で有名ですが、個人的にはもう少し早い段階で存在を知っていました。
就職活動でインテリジェンスの面談を終え、人材開発室長(という肩書きだった気がする)と話しをしているときに、「実はインテリジェンス出身者が起業して先日上場したばっかりなんだよね。最年少上場は逃しちゃったけど、まだ26歳なんだよ。会社入って1年もしないうちに起業してるからすごいよな。」という話しを聞いたのが最初。インテリジェンス自身が上場して間もないベンチャー企業と呼んでいいような規模だった時期に、そのインテリジェンスから更に起業とは・・・その当時は単純にすごいなっていう印象でした。

起業の際に具体的な事業内容を決めずに独立したとは驚きでした。しかし、それをカバーできるだけの類稀なる営業力と決断の速さと行動力、それらを支える努力。営業代行からスタートと米国のベンチャーとは創業スタイルが異なるもの現在ではネット広告業界で確固たる地位を確立している企業に成長している。また、インターネットバブルの潮流を若くして経験している地力のある経営者なのでしょう。
”決断した後に行動しながら考える”、確かに危うさはあるかもしれないが、行動力の源泉だと思う。考えすぎて決断できないより、決断して仮に失敗してもそこからの新しい展開を経験し、成長の原動力に変えていける。そして、事業を成長させる上で重要な役割を果たす人との出会いがある。自らいい循環を作り出している。

上場直後にバブルが崩壊、株価が急落していく中で会社が崩壊しそうになったこと、株主への対応などを読んでいる際に、比較的短期的な視点での経営結果を求める株主よりも中長期的な結果を求める安定株主を嗜好することを理由に非上場化する企業が米国で最近増えていることを思い出して妙に納得してしまいました。

読みやすい本だけど、結構ためになりました。

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