この日は誰もが知っている”万里の長城”に行ってきました。もちろん世界遺産。
時間があれば、電車とバスを乗り継いで万里の長城に行きたかった所だが、今回はホテルに併設されていた旅行代理店でツアーを申し込みました。明十三稜と万里の長城を回って英語のガイドが付いて費用はRMB330。歩き方ではRMB600くらいだったから、ちょっと得した気分。
最大20人にツアーと聞かされていましたが、実際はドイツ人家族1組と自分を合わせた4人に中国人ガイドを加えた計5人でした。
ドイツ人家族は英語が話せたのでちょっとずつ和みながら、明十三稜を経て万里の長城を目指す。どうやらこの家族は上海に住む友達を訪ねるために中国旅行をしているようです。聞くと、毎年家族で2週間の海外旅行をしているとのこと。そんな休めてといいなーいうのと、娘が20歳を超えても家族旅行をしてる家族って素敵だなーというのが入り混じって、なんだか複雑な気分になりました。
万里の長城では、集合時間が指定されあとは自由行動です。といっても、どこまで上るかが自由なだけですが。歩き方によれば万里の長城には男坂と女坂があって、男坂の方が勾配が厳しいようです。自分が上るのがどっちだか分からないまま、万里の長城を上り始める。下の方では、観光客も多く、調子よく登ることができすが、だんだん道幅が狭く斜度がきついエリアに向かうことになります。
登り始めて2つ目の城楼を目指す道で一気に斜度があがる。最近の運動不足を後悔するがもう遅い、上るしかない。道幅が狭く、上る人と下る人がすれ違える程度になる。しかも斜度が厳しいから、ちょっと間違うと簡単に転落できる状況。下る人にぶつかられないよう気をつけながら、歩を進める。後で聞いたら、ドイツ人も同じことを感じていたみたい。
でも、3つ目の城楼を過ぎると脱落者が多くなるため、たまにしか人とすれ違わなくなる。6,000mある万里の長城だから、どこかで諦めて戻らないといけない訳で、歩けば歩きほど次の城楼が見えて来て(まあ、当然なんでしょうが。。)、どこまで行こうな考えながら更に歩く。
途中で小さな子供と出会ったのはびっくり。万里の長城に上ると健康の育つとかそんな迷信でもあるのかな。そうこうしているうちに山頂に近いと思われる城楼が3つ先に見えてきた。時間も考えてそこを最終到達地点を定め、黙々と歩く。ほとんど修行に近い。気温は低いのに汗だく。
ようやく目指した城楼に到着。見込んだ通りこの山ではもっと高い場所に位置する城楼だった。城楼の上で中国の山々の景色をしばし堪能。天気があまりよくなくて、遠く先まで見通すことが出来なかったのが残念だったが、霞んだ感じがいい趣でした。
あとで考えると、この霞んだ景色は大気汚染によるもの?という疑問が沸いてきます。北京市内では晴れた日(と思われる日)でも、20-30m離れたビルの上層階は同じように霞んで見えるし、ホテルの30階からの景気はいつも靄がかかったような景色だったことを考えると、もしかしたら万里の長城付近も大気汚染が進んでいるのかも知れません。自分の見た景色がそうでないことを祈りたい。
2007-11-04
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