2007-10-13

転職する友人

昨日、転職を決めた会社の友人と飲みました。
その友人は、通信産業から金融の世界へ転身します。違う業種への転職ですが、通信の仕事をしながら金融への興味が強かったという話しは聞いていたので、話しを聞いたときは違和感は感じませんでした。転職先では、投資銀行部門で活躍するそうです。

転職を決める際にその意思決定には様々な要素があって、そのバランスの中で転職するか否か、どこへ転職するのかを決めていくのかなと思っています。自分のやりたいことと自分のやれること、将来のキャリアの中での位置づけ、収入、転職先でのスキルアップ、・・・と自分が転職する場合は考えることが多い気がする。特に世の中の平均以上の安定収入が得られる今の会社から出て、新しい業種のチャレンジすることはかなりエネルギーが必要だと思う。

イギリス人とキャリアの話しをした時に「なぜ、多くの人が3年で転職すると思う?」と質問を投げかけられたことがあります。いろいろと話した後に聞いた彼の答えは「1つの部署(会社)で学べることは3年が限界だから」というものでした。つまり、同じ仕事を3年以上継続してもだんだん学ぶことが少なくなっていくというのです。ラーニングカーブという考えに基づいていて、これはBCGが提唱した経験曲線(学習曲線)という考え方で、生産量や作業量が増えるとその分その製造や思考に対する経験則が積上げられ、製造や思考、作業の効率が高まっていき、経験の限界成長率は当初高く、絶対的な成長度合は経験量とともに積みあがるが、限界成長率は徐々に低価していくというもの。その説明は納得感が高く、自分の経験と照らし合わせてみても確かに同じ仕事を3年していると、新しく学ぶことが少なくなってきて惰性で仕事をするような時期もありました。

友人の転職は刺激になるし、自分自身のキャリアを見つめ直すいい機会になると感じています。
彼には転職先で是非がんばって欲しいと思います。

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